2011年02月12日
海軍館大壁画史
キーなんをいただいた☆さんより、『海軍館大壁画史』なる素晴らしい本をいただいた。
σ(^^)が単なる飛行機好きなだけでなく、船も洗車も好きないわゆる『軍オタ』という部類に属するのを知ったから。
昭和17年頃の発行で、海軍館に飾られていた絵を縮小コピーしたような物。それぞれに長文の説明書きがある。旧漢字なのでスラスラは読めないけど、慣れてくれば結構大丈夫。
年表には神武天皇即位から第二次大戦初期までで、内容は主に日清戦争・日露戦争・日中戦争が中心。
本の最後あたりには、真珠湾攻撃やマレー沖海戦の記述が付録として載っている。
マレー沖海戦項では、「航空機の存在」が強調されることが無く書かれていたのが残念。日本海軍の九六陸攻と一式陸攻が、停泊中ではなく作戦行動中のプリンス・オブ・ウェールズとレパスルを撃沈できたことで、欧米の主力が戦艦から航空戦力に移行していく中、その日本が大艦巨砲主義のままだったということもこういった本からもうかがえるのが興味深い。
この本を捲っていて、『皇紀』年号を思い出した。九六式や一式、ゼロ戦の零式など正式採用皇紀年号下二桁で表される。
昨年が皇紀2670年だった(ハズ)から、一式戦隼や一式陸攻は今年が採用七十周年となるわけだ。