それにしても、完璧な定速走行と完璧にスムーズな運転をするのが結構難しい車だ。ハイブリッドシステムの切り替えが頻繁なのと、CVTのクセのせい。やっと特性がつかめてきたので「キレイな運転」ができるようになってきたけど、はじめて「クルーズコントロールが欲しい」と思った。
あと、勾配のキツイ坂道発進では、左足ブレーキ(またはヒール&トー)で、ブレーキを放す前にエンジンをかけておかないと、ショックの無い走り出しは難しい。エンジンがストップする瞬間のブレーキ加減も、きちんとやらないと減速感が一定でなくなる。ただ、10km/hになるとエンジンが止まるので、マニュアル車のように「いつ停止したかわからないような止まり方」が可能なのは美点。このあたりはCVTがトルコンじゃないからだけど、おかげで低負荷域ではCVTの気持ち悪さが出ないのでありがたい。
シートのサイド・サイ・ショルダーなど、すべてのサポートが甘いのと、ヘッドレストが前に出すぎているインサイトのポジションにも少し体が慣れてきた。シートベルトをロックして、フットレストを踏みつけていれば、そこそこのGには耐えられる。というより、シート生地が滑りやすいのもあって、山道ではベルトをロックしておかないとからだが安定しない。
最近、時たま全開にすることもあるけど、高回転の伸びが苦しいのと、高負荷時はCVT特有の「回転が先に上がって車速が後からついてくる」感じが出るのはしょうがないだろう。
でも、思ったより「ドンガメ」じゃないし、走らせてて「ジドウシャ」らしいのもイイ!「インサイトはサスが硬い」という評価があるらしいが、全然「硬い」ウチに入らない。たぶん、ダンパーが早い入力に対して若干つっぱり気味なので、ボディが揺すられるせいだろう。ゆっくりとした大きな入力時は、減衰力は不足気味だけどそこそこ良く動いている。
マァ、2〜3000kmも走れば多少アタリがでてなじむだろうけど、絶対的な容量が不足している感じは否めない。HONDAだからSHOWAのダンパーを使っているはずなので、もうちょっとコストをかけて欲しかった。フロント・リア共に、ダンパーの伸び側7割以上増し、縮み側2割以上増し、スプリングはそのまま(リアスプリングレートはわずかに下げてもイイかも!)でスタビをチョビット太くするとイイ感じになりそう。やっぱ、無限のサスキットへの交換を考えようか・・・。
なんだかんだ言いながらも、わりと飽きないで乗っていけそうな感じがしてきた今日この頃。