ウチのPCはわりと小型のケースで、電源がフロント下にあるという変則タイプ。その上、マザー上の電源コネクタ位置がエアフローに芳しくない場所にある。
CPUクーラー交換のため、すべて分解してマザーも外してみたら、なんとビックリなことに、ショップ取付のクーラーをマザー裏から固定しているプラスチック製のバックボードネジ部が割れていた。そのためクーラーの密着度が悪くてきちんと冷えていなかったようだ。これはショップ組み立て者の責任だな。
どのみちクーラー性能に不満があったので交換したわけだけど、ケース内におさまる範囲でよく冷えるものを探したらクーラーマスターの『Hyper TX3 RR-910-HTX3-GP』に落ち着いた。トップフローからサイドフローに変えて、ケース内の空気の流れを大幅に変更し、チップセット・メモリ・VRMなど、周辺も冷えるように頭をひねる。
グラフィックボードはスロット用のシロッコファンで排気しているので、左サイド吸気ファンの位置を変更し、右サイドフロント下部にも電源からの排気を吐き出すように小型ファンを追加。
で、結果はこのように!
←ほぼ無負荷のアイドル状態での比較。左が交換前、右が交換後。おおむね10℃下がっている。実際には交換前の状態ではCPUクロック(Vcore Voltも)が自動で落ちていた状態なので、もっと差が出ているハズ。
→Shadeでレンダリング中のCPU4つのコア全開状態での比較。左が交換前、右が交換後。20℃以上下がって一安心。70℃なんかで長時間回したらCPUがダメになりそう・・・。
ちなみに交換後のデータはファン全開状態なんで結構うるさいけど、このテスト後は、CPU・バック・サイドのファンはQ-Fanで自動コントロール。電源脇の小型ファンとグラボ下のシロッコファンはダイヤルで手動可変なので、通常の使用時はとても静かになる。
時々Shadeでレンダリングする時は、コア3つでレンダリングしていて、残りの1つのコアでブラウジングなどをしている。それでもコアの最高温度は60℃を超えないので、ある程度クロックアップしても大丈夫かもしれない。そのうちテストしてみよう。