1812年、ピアコン1、シンフォニー5というチャイコずくめ!田舎のホールなので、客層を考えるとクラシック好きでなくても、一度は耳にしたことがあるだろう曲の構成は妥当なところ。
1812年と5番は好みの演奏。ピアコンはピアノが弾けすぎ。ランランじゃないんだから・・・。
全体の印象は、よくまとまったレベルの高いオケだと思う。小編成の割には音の厚みもあったし、アンサンブルもキレイ。ただ、パワフルな金管に対して弦が弱かった。バイオリンとビオラの人数をもう少し増やすとバランスがイイかな。
指揮も端正で落ち着いた感じだけど、『曲に慣れているせいで大きなジェスチャーや指示も必要ない』という印象。なんだかんだといっても、とっても楽しませてもらった。
なにせ田舎でのコンサートだから、5番4楽章のコーダ前で拍手が入ってしまうことを懸念してたんだけれど、その辺も指揮者はわかっているのか、休符を短めにしてくれたおかげでホンの僅かな拍手だけで済んだ。
その代わりに、ピアコン1楽章終了で盛大な拍手が起こってしまっていたのはマァご愛敬。
家に帰ってからの『感想発表会(我が家では映画・音楽観賞後は必ず実施している)』で、夏kiが「5番の2楽章で指揮棒を使わなかったのはどうしてだろう?」と良く気が付いた。「たぶん、アンダンテ・カンタービレだからじゃね」と答えたけど真意はわからない。